GraphicConverter アルファチャンネル

 PNG 形式や TIFF 形式の画像ファイルでは 8-bit (256 階調)のアルファチャンネルを設定することで、透明度を表現することができます。GraphicConverter もそういった画像を作成する機能を持ってはいるのですが、使い方がわかりにくいように思えます。


画像とマスクの合成

 24-bit RGB フルカラーの元画像に、同サイズの 8-bit グレースケールのマスク用画像を合成して、アルファチャンネルつきの 32-bit 画像を作ります。マスクの黒の部分がアルファ値 255(不透明)に、白の部分がアルファ値 0(完全に透明)となります。グレーの部分は半透明で、濃いほど不透明に近付きます。

RGB 画像 A image + マスク用画像 M image = 合成画像 P image

  1. RGB 画像 A とマスク用画像 M を開く。
  2. A に対し、Picture - Add Alpha Channel
  3. A に対し、Picture - Show Alpha/Mask Channel
  4. マスク用画像 M に対し、全選択、コピー(⌘ command + A⌘ command + C)。
  5. A に対し、ペースト(⌘ command + V)。これでアルファチャンネルが設定される。
  6. PNG など、アルファチャンネルに対応するフォーマットでアルファチャンネルつき画像 P として保存する。

アルファチャンネル関連コマンド

Picture - Show Alpha/Mask ChannelPicture - Hide Alpha/Mask Channel
RGB 画像とアルファチャンネルとの間で表示を切り替えます。
Picture - Add Alpha ChannelPicture - Remove Alpha Channel
画像にアルファチャンネルを追加、または削除します。
Picture - Alpha/Mask Channel to Picture
アルファチャンネルに使われている画像を RGB 画像にコピーします。アルファチャンネルは削除されます。RGB 画像も上書きされて失われることに注意してください。アルファチャンネルつきの画像からマスク用のグレースケール画像を抽出する時などに。
image 適用 → RGB image + アルファチャンネルなし
Picture - Create Alpha/Mask Cnannel from Transparency
後述の方法で透明色を設定してある場合に、その色の部分をアルファ値 0(完全に透明)としたアルファチャンネルを追加します。
image 適用 → RGB image + アルファチャンネル image
Picture - Flatten Alpha Channel
アルファチャンネルを削除し、透明だった部分を背景色で塗り潰します。
image 適用 → RGB image + アルファチャンネルなし

Screenshot

 特に Show Alpha/Mask Channel はよく使用することになるので、私は Mac OS X の システム環境設定 でキーボードショートカットを割り当てています。

透過 GIF

Screenshot

 当サイトでは使用していませんが、GraphicConverter は透過 GIF 画像も作ることができます。先述のアルファチャンネルとは方法が異なり、画像に使われている色(最大 256 色)のうち 1 色を透過色として設定することになります。

  1. 画像を準備する。使用する色は 256 色以下のインデックスカラーとし、1色は透過用とする。
  2. ツールボックスが表示されていないときは⌘ command + Kで表示する。ツール Transparentを選択する。
  3. 画像の、透明にしたい色がある部分をクリックする。あるいは、ツール Transparentのクリックで現れるダイアログで色を選択する。
  4. Gif89a フォーマットで保存する。

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