Armaments Misc. : その他の用語

GPS
GPS

 汎地球測位システム(Global Positioning System)。日本ではカーナビなどでお馴染み。
 複数の人工衛星からの距離を電波で測定し、三角測量の要領(精度を確保する為に実際には4つの衛星からの信号を利用)で正確な現在位置を知ることができる。電波を遮るものが無ければ地球上のどこにいても使えるというナイスなシステムだ。(ゲーム中ではなぜか地下に入ってもちゃんと機能する)
 アイテム画面で出てくるイラストは湾岸戦争当時に米軍の兵士が持っていた端末(Magellan NAVPRO 1000M)とそっくり。これはC/Aコードしか受信できないモデルだが、現在ではさらに小型化、高機能化が進んだ端末が登場している。

 GPS衛星(NAVSTAR)は米国国防総省が管理している。衛星から発信する電波にはLバンド(390MHzから1550MHzの間の周波数帯)を利用。
 民間向けと米軍専用の2種類のコードが存在する。前者は"C/Aコード"、後者は"Pコード"、"Yコード"と呼ばれ、こちらのほうがずっと精度が高い。
 C/Aコードは"S/A"という、意図的に誤差を大きくするモードで運用されていたが、これは最近(2000年5月)解除され、民間でもより高精度の位置情報が利用できるようになってきた。

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SDI計画
SDI Project

 米国の戦略防衛構想(Strategic Defense Initiative)。別名スターウォーズ計画。冷戦末期の時代、1983年にレーガン大統領が提唱した。
 武装したキラー衛星や偵察衛星、X線・エキシマレーザなどの指向性エネルギー兵器(DEW)、レールガンなどの運動エネルギー兵器(KEW)を用い、宇宙空間で敵のICBM、核弾頭を破壊するのが目的。

 技術的な困難と莫大な開発コストのために、結局実用化には至らなかった。ただ、SDI開発による心理的な効果が当時の仮想敵・ソ連との核開発競争の終結を早めたという見方もあるそうだ。現在はもう少し現実的(といってもかなり難しそうだが)なTMD(Theater Missile Defense : 戦域ミサイル防衛)構想などが考えられている。


ROTC
ROTC

 米軍の予備役将校訓練課程(Reserve Officers Training Corps)。
 士官候補コースは、米軍では大きく分けて2通り用意されているが、そのうちの1つがROTC。全米300ほど(数は減りつつあるらしい)の一般大学内で選ぶことができる。一般学に加えて軍事学も身に付けなければならないため、非常に厳しく、落第者も多いという。
 もう1つのコースは連邦の士官学校。学ぶ内容はROTCとほぼ同じ。陸軍士官学校はウエストポイント、海軍はアナポリス、空軍はコロラドスプリングスにある。


NBC装備
NBC Warfare Equipments

 もし第3次世界大戦が起きたなら、それは核兵器(Nuclear)、生物兵器(Biological)、化学兵器(Chemical)使いまくりの地獄絵図になると予想されていた。
 それで放射性物質、細菌・ウイルス、毒ガスその他から人間の身を守るため、ガスマスク(レスピータ)や防護服など対抗装備が用意された。冷戦は終わったが、これら剣呑な大量破壊兵器が未だ世界中に数多く存在しているのは周知の通り。

 ところでミトコンドリアに直接、働きかけることができる。ミトコンドリアどうしの通信手段は謎だが、普通のNBC装備ではネオ・ミトコンドリアの脅威からはどうやら逃れられそうにない。

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マスタード・ガス
Mustard Gas

 糜爛性毒ガス(Vesicant Agents Gas)。皮膚に触れると激しい水ぶくれ、炎症を起こす。また、眼や呼吸器系にもダメージを与え、肺の内部を糜爛させることによって被害者を窒息死に至らしめる。「マスタード」の名は液体の色から連想されてつけられたそうだ。
 なかなか揮発せず、何週間にもわたって建物や車両の表面に薄い膜を残すのがとても厄介。解毒の特効薬は無い。皮膚を露出しないようにし、汚染された物は大量の水で徹底的に洗浄するしかないとのこと。

 ANMCの中にはこれを吐き出してくるやつがいる。緑色だけど。アヤは顔はおろか太腿まで露出してるから、大変だろう。幸い、PEメタボリズムで予防・回復できる。


CSガス
CS Gas

 催涙ガス(Tear Gas)の一種。Orto-chlorobenzylidene-malononitrile。CSの通称は発見者の Ben Carson, Roget Staughton から。主に眼や呼吸器系に即効のダメージを与える。
 新鮮な空気の中に戻ってしばらくすれば回復し、後遺症も残りにくい。また、水に溶けやすく、通常環境でも分解が進み易いので、使用後、容易に汚染を除去できる。このため、警察の暴徒鎮圧用や、護身用の武器として使われることが多い。

 使い捨てアイテム「メース」(護身用ガス缶の俗称らしい)の中身もおそらくこの系統のガスだろう。また、ゴーレム君たちが使ってくることがある。
 催涙ガスには他にも赤唐辛子の刺激成分を使ったOC (Oleoresin Capsicum)やCN (Chloroacetophenone)、CR (Dibenz(b,f)-1,4-oxazepin)と呼ばれるもの等もある。


ブルパップ方式
Bullpup Design

 ライフルやサブマシンガンにおいて、機関部をストック内部に収め、トリガー後方に持ってくる方式。グリップの後ろにマガジンが突き出しているライフルがあれば、その銃はたいていこの方式だ。
 同じ長さの銃身を使う場合でも銃全体をコンパクトに作ることができる。また、バランスが良く、フル・オートマチック射撃の際でもコントロールしやすくなるそうだ。
 ただし、欠点もある。どうしても後ろの方に来てしまうイジェクション・ポート(排莢孔)は工夫しないと左利きの射手には使えなくなるとか、照準線長(フロントサイト−リアサイト間の長さ。照準の精度に影響)が短くなる、等々。上記のFA-MASは金属製オープンサイトのみだが、ブルパップ式の銃の多くはスコープ、ダットサイト等の光学式サイトを標準搭載して、メタルサイトは予備とされる。

 オーストリア軍等で制式のSteyr AUGやイギリス軍制式のL85A1といったライフルもこの方式が採られている。(ヨーロッパの軍隊ってブルパップ好きなのかしら?)特にAUGは評価が高い。PE1に登場する銃ではP90M10Bマーベリックなどがブルパップ式だ。



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