アヤがはじめから持っているハンドガン。
モードの切り替えで3点バースト(3連射)の機能が使える便利銃である。ただし、3点バースト時の反動は相当なもので、片手撃ちなどすると初弾以外はどこに飛ぶか分からない、とか。これに対応するため折りたたみ式のフォアグリップが付いていて、ゲーム中でもアヤはちゃんと左手で握っているのが分かる。なかなか芸が細かい。また、グリップ底部にスチール製のストック(銃床)を装着する事もできる。バーストメカは右側のグリップパネル裏に内蔵されている。この手の銃器は犯罪者の手に渡るとアブないので、普通一般向けには市販されずLaw Enforcement Only(公的機関向け)ということになっている。
販促ポスター等でアヤが持っているのはおそらくM92F。こちらはM9の名で米軍の制式拳銃にもなった超有名銃で、M93Rのベースとなった銃でもある。前作での初期装備は口径.380ACPの中型ハンドガンM84Fだった。今回は9mmx19なので、他の銃とも弾丸の互換性がある。弾薬の使いまわしがきくというのは重要だ。
カイル君が使っていたハンドガン。
ゲーム中ではレーザーサイトやフラッシュライト、それにサイレンサーが装備されていた。音も無く、一方的な攻撃でNMCを葬り去る事も可能。
姉妹品のP220はスイス軍や自衛隊の制式拳銃になっている。小型化がはかられたP229は大型ハンドガンP220シリーズの最新版であり、.40S&Wを使うハンドガンとしてリリースされた。ただし、ゲームに出てくるのは9mmモデルのようだ。ほかに.357SIGモデルも。また、装弾数を減らしてさらに小型化したP239という中型ハンドガンも発売されている。
強力になった弾薬に対応するために、スライドは生産性の高いプレス工法ではなく、スチールブロックからの削り出しによって作られている。これに伴いデザインもP228等のそれから変更された。
弾丸が発射されるときの発射音を低減するための装置。
映画やゲームの中だと、本当にほとんど音がしない、というような描写がされているけれど、実際にはサイレンサーを使ってもまだまだやかましいらしい。そのため「サプレッサー(銃声抑制器)」とも呼ばれ、こちらの名前のほうが実情に近い。銃声を消す、というのはなかなか難しいことのようだ。
それでも音を削ることで敵に自分の位置を知らせにくくする、といった効果は重要と考えられており、特殊部隊向けのハンドガン、サブマシンガン、それにスナイパー・ライフル(狙撃銃)ではよく使われている。
さらに、弾丸のスピードを音速以下に落とし、ソニック・ブーム(超音速衝撃波)も抑えると消音効果が増す。もともと亜音速の弾薬(.22LR等)や、通常より装薬を減らしたサブ・ソニック(亜音速)弾を使ったり、特殊な銃身を使ったりする方法が採られる。H&K MP5SD6など…また、ハンドガンではスライドにロックを設けて固定してしまうものもある。(米海軍SEALのMk22 Mod.0や、METAL GEAR SOLID 2に登場したM9など)
ちなみに、ほとんどの国の法律で、サイレンサーを一般人が所持することは禁止されている。
20世紀始めのドイツで登場した軍用ハンドガン。
尺取虫みたいな機構が特徴的。ドイツ海軍に引き続いてドイツ陸軍が1908年に採用し、P08と命名された。旧式もいいところだが、軽くて使いやすい(銃身が剥き出しなので。ただし、射撃時の反動は大きくなる)。軍用銃としてはデリケートすぎるという欠点があったものの、後継のワルサーP38(Walther P38)が登場した後も使用され、現在では人気のコレクターズ・アイテムとなっている。ゲームに登場するものはP08-14、Artillery(砲兵用)Luger等と呼ばれる長銃身モデル。
現在もっともポピュラーな拳銃弾であるところの9mmx19(9mm Parabellum)弾を初めて使った銃でもある。それで、この種の弾丸を9mm Lugerと呼ぶこともあるらしい。
専用のカタツムリ型マガジンを使って装弾数を増やせる。このスネイル・マガジンはゲーム中、面白い場所で手に入る。
オートマチック式ハンドガン用にいちばんよく使われている弾丸。
9mmx19というのは弾丸の直径が9mm、薬莢の長さが19mmの意。"para bellum"とはラテン語で「戦いに備えよ」を意味する。
ジョディさんのように『9パラ』などと呼ぶようになったら、もはやガンマニアの一歩手前だ。彼女の言うとおり、リボルバーでこのタマは滅多に使われない(もちろん存在しないわけではない)。Ammunitionの項目も参照のこと。
フルメタル・ジャケット弾とは鉛の弾にもっと硬い金属(銅や真鍮)をコートして貫通力を高めた弾丸のこと。ゲーム中にはこれ以外の9mmx19弾も登場する。
「9mmヒドラ」はソフトポイント(軟弾頭)弾という設定。標的の体内で平べったく潰れて体内組織を押し潰すという、ひどいタマ。Federal社のソフトポイント弾"Hydra Shock"がモデルか。このカートリッジは実在の公用機関にも採用されている製品のひとつ。
「9mmスパルタン」は炸裂弾。運動エネルギーによる殺傷効果に加えて、標的の体内で弾頭が炸裂して傷を広げるという、さらにひどいタマ。
ルパートのハンドガン。
44Magnum弾を使い、長いバレル(銃身)を持つ強力なリボルバー拳銃。装弾数こそ6発と少ないものの、殺傷力は抜群。弾丸を撃つまでもなく、相手を撲殺できそうな迫力がある。
シリーズを通して、唯一のリボルバーである。リボルバーは実在の公的機関などでもセミ・オートマチックのハンドガンに押され気味のようだ。それでも、強力な弾薬が選べる、操作が簡単、動作不良に強い、などといった長所を持つため、好んで使用するユーザも少なくない。
名前から連想するに、Colt社のAnaconda 6inchがモデルか。これはColt社初の.44マグナム弾使用のダブル/シングルアクション・リボルバーで、1990年頃に登場した。蛇の名前を冠したColtのリボルバーとしては、有名なPythonやKing Cobra(いずれも.357マグナム)といった製品があるが、Anacondaはこの2つをミックスして大口径化したような製品となっている。見た目はPython、メカはKing Cobra?
44口径とは弾丸の直径が0.44inch(11.2mm)の意。
"マグナム"という語には明確な定義はないようだが、一般には薬莢を長くして装薬量を増やした強力な弾薬に名付けられる。映画「ダーティー・ハリー」の主役Harry Callahan 刑事も使っていた。これらは主にリボルバー拳銃用のタマだが、オートマチックの大型マグナム・ハンドガンも無いわけではない。Ammunitionの項目も参照のこと。
前田ハカセの作った「44マエダSP」は毒性ミトコンドリアを仕込んだバイオ兵器・対NMC用スペシャルヘッドだ。高価だが、生物相手にスゴい効果を発揮する。こんな危険な物をブッ放して、環境汚染などヘンな事が起きなければ良いが。